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坪単価の安いハウスメーカーなら家を安く建てられる?

2020年05月03日
鍵を出している様子

坪単価とは1坪あたりにかかる建築費用のことで、通常は建物の価格を延床面積で割って算出されます。家を建てる時に1坪あたりの単価が比較されることがよくありますが、一般的に坪単価は家の建築にかかるコストの目安になります。

1坪あたりの単価を把握することは、その家のグレードを知ることにもつながります。例えば延床面積40坪で、家本体の価格が3000万円とすると、坪単価は75万円です。ハウスメーカーの多くは、グレードごとに坪単価を表示していますので、比較することで建てたい家のグレードについて把握できます。同じ40坪でも、家の本体価格が2000万円だった場合、坪単価は50万円となり、後者のハウスメーカーのほうが、安く家を建てられることになります。

1坪あたりの単価が安ければ安いほど、家を建てるコストが抑えられると一般的には言われていますが、必ずしもそうではないので注意が必要です。ハウスメーカーの中には、施工面積を延床面積の代わりに使って算出するところもあり、そうすると坪単価に違いが出てきます。施工面積は、延床面積が除外する地下室やベランダ、玄関ポーチなども含みます。そうすると面積が広くなり、1坪あたりの単価は、延床面積よりも安く算出されます。契約した後に気づいても、キャンセルが難しくなりますので、見積もりの時点でよく内容を確認することをおすすめします。

長さの単位もハウスメーカーによって異なりますので、注意が必要です。通常住宅を建設する時は、尺が使われます。ですが、尺(1尺は910ミリ)の代わりにメーター(1メーターは1000ミリ)を使うハウスメーカーもいるため、知らないまま任せてしまうと、同じ6畳間でも片方は狭くなってしまいます。

坪単価は建物の本体価格についての費用を知る目安になりますが、本体価格以外の別途工事費や諸経費などは含まれていません。税金などの諸経費は、ある程度計算できるので、事前に把握が可能です。ですが別途工事費はハウスメーカーによって異なりますので、坪単価は安かったけれど、追加コストがかかったために安く建てられなかった、という場合も少なくありません。照明器具などの設備費が含まれているかどうか確認しておくことが賢明です。家が完成した後に追加コストとして請求されるケースも少なくありませんので、事前のチェックは怠らないようにしましょう。

坪単価が安いハウスメーカーは、コストを抑えて家を建てられる傾向はありますが、必ずというわけではありません。金銭上の問題はこじれる場合が多いので、ハウスメーカーが提示する坪単価は、よく確認することが望まれます。