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太陽光発電を家に置くのはお得?損?

2020年07月08日

ソーラーパネルを自宅の屋根に設置し、太陽光発電で売電したり蓄電したりすることに魅力を感じ、導入を検討している人も少なくありません。しかし近年の売電価格の低下を見ると、これからソーラーパネルを設置してもデメリットしか残らないのではないかと、不安要素が拭いきれない部分もあります。

太陽光発電のデメリットとして初期費用の高さが挙げられます。設置するパネルのメーカーや規模によって異なりますが、一般家庭の屋根に設置するソーラーパネルの相場は約200万円です。ソーラーパネルを設置しただけでは発電した電気をストックしておくことはできず、蓄電池が必要になります。蓄電池も同時に設置する場合はさらに150万円ほど上乗せされます。以前に比べるとソーラーパネルの価格も下がってきましたが、気軽に購入できる金額ではありません。

国や地方自治体が補助金を出してソーラーパネルの購入をサポートしていましたが、そのほとんどが終了してしまったため、自己負担で導入しなくてはならない可能性が高いというのが現状です。2009年の売電価格(10kW未満の住宅)は、48円/kWhでした。その後価格は低下し続け、2020年には21円/kWhと半分になりました。太陽光という自然のエネルギーを利用して発電するため、発電量が不安定になってしまうからです。十分な発電量がなければ、損をしてしまうことが考えられます。

ソーラーパネルの導入はデメリットだけではなく、メリットもあります。太陽光発電で得た電気は家庭で消費できるため、その分の光熱費を浮かせることができます。蓄電システムと組み合わせれば、日中は太陽光で得た電気を使い、電気料が安くなる夜間は電力会社の電気にするというように調節可能になります。

政府がソーラーパネルの普及を推進させた理由の一つに、災害時の電気確保があります。太陽光で発電させた電気は、インフラが遮断されても利用可能で、いざという時に重要な役割を果たします。災害に備えてソーラーパネルを設置する場合は、損得はあまり気にならないかもしれませんが、導入事例を見ると、設置に関し200~300万円を借り入れ、10年間で返済するというのが基本的なパターンです。例えば光熱費で月々2万円を支払っている家庭で、戸建て(建坪30坪)の屋根にソーラーパネルを取り付けたとします。年間の発電量はおよそ9251kWh、年間節約額は194268円と算出されます(売電価格21円/kWh)。

200万円を利息3%で借りた場合、返済総額は212万円で、10年間で返済すると毎年21万2000円必要になります。ローンの返済がある最初の10年間はマイナスになりますが、その後はプラスに転じます。20年という長い目で見ると、約194万円の得をするという計算になります。返済期間中の差額分を差し引いても、170万円以上の節約が期待されます。